現在、新型コロナ感染拡大による入国制限が設けられ、オーストラリア国籍/永住権を持つ国民以外、特例を除き入国できない状態です。ワイエーの留学生でも多くの学生さんが日本を出発できずに、オーストラリアの国境が開くのを待っている状態です。
Q:いつ行けるようになるの?
はっきりとしたことは言えませんが、現在出ているクイーンズランド州政府の計画としては”州内のワクチン接種率が70%に到達したら、2週間の隔離をすれば入国可能に”するとしており、その予測日は11月19日です。
2週間の隔離、というのは政府指定のホテル内隔離となり、自己負担での滞在となります。一般的には一人3000ドル(約28万円)とされており、また18歳以下の場合ウェルフェア(身元保証人の管理下における滞在場所の確保)の観点からホテルに一人で滞在というのは非現実的なため、この段階でお中高留学生の入国は難しいとされています。
では、中高留学はいつ行ける可能性が高い?
州政府の計画で70%のワクチン接種率到達の次が”80%に到達したら”という計画です。
80%に到達するのは12月17日と予想しており、到達した場合は…
・ワクチン接種2回完了している事
・72時間以内のコロナ陰性証明
があれば、隔離不要で入国が可能になる計画になっています。この条件に合わない場合は自費での14日間のホテル隔離が必要となります。
中高生の留学生が入国できる時期としては、この80%到達予想の12月17日、と言いたいところですがはじめのうちは入国者数制限や様々な問題により入りにくい状況になると予測されるため、中高生が入国でき始める時期は、希望的な予測としては1月、現実的には4月と予想しています。
ただしそれも自由に入国できるわけではないため以前のように好きに渡航ができる状態ではないと予測しています。また、日本での第6波や、入国者が増えることによりオーストラリア国内の感染者数が増えると、この計画も見直される事になります。
では、今から留学を考えるならいつから行く事を計画すれば良い?
今から留学の計画を建てるなら来年2022年7月か10月で考えると良いでしょう。
留学のタイミングとしてはセメスター2が開始される7月が良いですが、英語力がまだ足りない学生さん(準備コースから行く学生さん)の場合は10月からも悪いタイミングではありません。
渡航のタイミングに関わらず日本で少しでも英語力を上げておくことが自分の理想の留学に近づける事に繋がります。日本での留学のための英語準備はこちら。
Q:ワクチン接種は絶対に必要?
オーストラリアへの留学の場合で考えると、”必要”と言わざるを得ないでしょう。
クイーンズランド州ではワクチン接種をしていない人への行動制限が厳しくなっていく方向で動いています。これは今後国境を開けたときに国外から少しづつ人が流れることで必然的に感染者数がが上がることを予測し、その際にも最小限に広がりを抑えるための対策です。
ワクチン接種するかどうかはそれぞれの選択であり、その選択は権利です。しかしワクチン接種をしていない場合は、渡航がしづらい、渡航できない、渡航できても生活が送れる状況ではない、ということは容易に予想されると思います。
そのため留学を検討されている方は、ワクチン接種の必要性が高いとお考えいただくほうが良いかと思います。
現地にいる留学生もワクチン接種してるの?
はい、ほとんどの学生さんが早く打ちたいと希望され接種しました。中には不安を感じどうしようか迷っていた学生さんもいましたが、日本のご家族と相談した上で最終的にはほとんどの方が接種しています。
ホストファミリーもワイエー留学で知るかぎりすべてのホストがワクチン接種を打ち終わっています。オーストラリアでは感染者数が低かったこともあり、数人感染者が出ただけでも市民は恐怖を感じています。国境を開けることにも、デルタ株が大量に入ってくるのではと不安の声も聞かれます。留学生はオーストラリア人にとっては海外からくる人であり、そういった不安からホストファミリー側も学生さんにはワクチン接種をしていてほしいと願う方が多いかと思います。逆を言うと、ワクチン接種をしていない学生さんの受け入れは積極的ではない可能性が高いと予想しています。
国境再開関連の最新ニュース
スコット モリソン首相が国境の再開に関して、下記のように複数記事になっています。
スコット・モリソン首相は水曜日に、今後数週間でさらに2カ国が協定を正式化することを望んでいると述べた。「シンガポールは11月21日にオープンします。それを超えて、韓国と日本にかなり早く移動すると思います。年末までにさらにオープンになることを願っています」とモリソン氏は述べています。” (7news 2021.11.11)
オーストラリアから韓国と日本への双方向の検疫なしの旅行は、国が海外旅行を拡大しようとしているので、首相によって検討されています。スコット・モリソン氏は、シンガポールとの同様の協定に続いて、政府はアジアの2つの国の間の取り決めを確立するために迅速に取り組んでいると述べた。(Canberra Weekly 2021.11.10)