”求める留学はみんな違う 同じなんてない” ワイエー留学の学校選び

留学をする際に「半年のプログラムありませんか」、「こんな留学パッケージはありませか」と旅行のような出来上がっているプログラムを探される方が多いと思いますが、留学には出来上がったパッケージのようなものはありません。あるとすればそれはエージェントさんや学校側がよく行くパターンを考えてパッケージを作っているだけで、その組み合わせは本当は自由です。もちろん、1年間で高校1年生が行きそうな留学、というものをパッケージで作る事は可能ですが、学校もエリアも決められてしまいます。

○○先輩が行った学校に行きたい、同じ留学がしたい!と思う学生さんもいると思いますが、留学に同じものはありません。万が一同じ学校同じタイミングで同じホームステイ先で過ごしたとしても、残念ながらその先輩と同じようにはなりません。それはそれぞれ学生さんの性格、英語力、気持ち、得意不得意、興味、様々なことが異なるからです。

それではどのように学校を選ぶべきでしょうか。

この記事のポイント

学校選びのポイント
 その1 場所・エリア
 その2 年齢・時期
 その3 私立・公立
 その4 科目やスポーツ

まとめ:誰かと比べず自分で選ぶ

学校選びのポイント

学校選びには様々なポイントがあります。

その1 場所・エリア

学校の留学プログラムや交換留学だとその場所にしか行けませんが、個人留学の場合は場所も自由に選べます。

どんな場所に行ったとしてももちろん本人次第であり、頑張らなければいけないのは同じです。しかし、どういったところで生活したいか、という環境を考える事は大切です。どんな場所と言うとぴんと来ないかもしれませんが、まずは都会か離れたところか、と考えて想像してみましょう。

街中心に近い場所
郊外や中心から離れた場所
  • 交通の便が良い
  • 留学生が多い(日本人も)
  • 自分一人で行ける行動範囲が広い
  • 他人に頼らなくても比較的生活できる
  • 家がコンパクト
  • 家庭の人数が少ないことが多い


    👍 自立して生活したい人向け
    👍 活発で何でも自分から行動できる人向け
  • 交通の便があまりよくない
  • 留学生が少ない(日本人も)
  • 一人で行ける行動範囲が狭い
  • 移動はホストにお願いすることが多い
  • 家が広い、プールなども
  • 家族の人数が多くにぎやかなことが多い

    👍 頼らなければならない環境があるため長期的にみるとホストファミリーとの親密度がかなり高くなる
    👍 留学に対する満足度が高い傾向にある

あくまでも感覚的な傾向だけですが、日本でも想像できるように都会のお家よりは郊外の方がお家も広く大きいことが一般的ですね。大きな広い家に住みたいのであれば圧倒的に郊外をお勧めします。

便利か便利じゃないかについては、それだけ聞くともちろん便利な場所を希望すると思いますが、便利な場所の場合、自分でどこへでも行けてしまうためホストファミリーを頼ったり何かをお願いする機会は圧倒的に少なくなります。何か欲しいものがあっても自分でバスに乗り勝手に買いに行くことができますし、困ったことがあっても留学生が多くホストに相談するよりは自分の友達同士又は日本人同士で解決することも多くなります。

しかし、一緒に住み遠慮もない関係を築き上げるには、お互い頼ったり頼られたりしながら構築しています。そのため、郊外で少し不便な場所にいる学生の方がホストファミリーとの関係がどんどん構築され、本当の家族のように遠慮なく何かをお願いしたり頼んだり頼まれたりという関係にたどり着いています。またそれにより英語力が伸び、学校生活での友達関係が良好であったり全体的な留学への満足度が高い傾向にあります。

もちろん都会や街中心であっても同じ様にホストファミリーとの会話を増やし様々な点で頼り頼られ、気兼ねすることない関係を築くことは可能ですが、必要に駆られた状況でなければ未成年の学生がなかなか他人を頼る事が出来ないのも現実です。ホストファミリーからはもっとわがままを言っていいのよ、私たちを頼っていいのよ、と声を聞くことも多くありますが、必要がなければ頼らないのも現状です。

便利だから街中心が良い、と簡単に判断せずに留学をする意味、留学をなぜしたいのかという原点を思い出して考えてみてもらうとよいかと思います。

その 2 年齢・時期

学校やエリアは年齢や時期によっても考えるべき点があります。

もし12歳から14歳くらいの間に渡航する場合は、自立した生活環境よりも、手厚くサポートし家族の一員として密に行動するご家族を求めるべきだと考えます。そういうまだ小さい年齢の場合は大きな学校よりも小さめな学校でアットホーム感の強い学校の方がなじみやすいのも事実です。

しかし、もし渡航するタイミングですでに高校生に入るような年齢の場合は、自分で行動できないエリアや学校周辺だと窮屈に感じてしまうケースも多くあります。そして高校生になる学年であればその後の進路についても考えなければなりません。どれくらいの期間を現地で過ごすのか、卒業するつもりなのかどうかによって、進学校を選ぶべきか、また自分のペースで頑張れるような学校を選ぶべきか、考える必要があります。

ここに関しても、留学に何を求めるか、その先の進学先をどう考えるかという点も一緒に考えていく必要があります。

留学に何を求めますか?

・英語の習得
・自立心や行動力など精神面の成長
・自分のペースでのびのびと頑張れる環境
・帰国子女枠での日本の大学進学      など

求めるものがすべてが叶う学校はありません。

どれとどれを優先するか、もう一度自分の気持ちに向き合ってみるのも一つかもしれませんね。

また、留学する期間によっては、時期やタイミングで学校が絞られてくる場合もあります。この時期には留学生の受け入れをしていない学校があったり、学年によっては留学生は入れない学年もあります。大まかにはどの学校でも似ている受入れ状況ですが、学校それぞれによって異なる場合もあります。

大きく考えると、一般的に高校2年生(Year11)は長期で行く場合1月以外に入学することはできません。また高校3年生(Year 12)では短期でも受け入れている学校はかなり少なく、学校選びは慎重にする必要があります。

また、オーストラリアは4学期制となりますが、最後の学期ターム4(10月)は通常学年末となるためテストが多く、その時期の留学生の受け入れを許可しない学校があります。許可する学校もありますので、よく相談が必要です。

いつ行きたい?
・日本の学年が終わって新しい学年になる4月
・日本の2学期が終わる年末年始
・日本が夏休みに入る7月頃       など

どれくらいの期間行きたい?
・卒業までの長期 
・半年や1年くらいの中長期
・2週間くらいの短期       など

その3 私立・公立

学校は私立が良いですか?公立がいいですか? これも考える一つのポイントです。

どちらがいいかは本当にそれぞれの方がどう思うかによりますが、どちらの方が良い教育システムとサポートか、という点だけで言えば圧倒的に私立と言えるかと思います。しかし、だからと言って公立が決して悪いわけではありません。現に弊社の学生さんたちの中には公立学校へ通う学生も多くいます。

私立
公立 (州立)
  • 部活/クラブ活動が盛んな学校が多い
  • 勉強面でのサポートが多い
  • ほぼすべての学生が進学希望
  • 学校内の施設がきれいで最先端のものが多い
  • 校内での習い事ができる学校も(ダンスや楽器、運動など)
  • ホストファミリーの質が高い事も多い
  • 規律や校則がしっかりしている
  • 学業レベルが平均以上の学校が多い
  • 公立に比べて費用が高い
  • 部活/クラブ活動がない学校が多い
  • 私立に比べると勉強面でのサポートが少ない
  • すべての学生が進学を望んでいるわけではない
  • 設備は一般的なものが多い
  • 校則や規律はかなりゆるい
  • 私立に比べ費用が低い

私立はサポートや施設など費用が高いだけあって、それに相当するものが多くあります。とても多感な時期である10代に留学するため、周りの環境によって進学したい気持ちになったり、進学したくない気持ちになったりと進路一つにしても学生の気持ちは右にも左にも動きます。進学を望む場合はしっかりした環境で周りの友人たちと共に進学を目指す形をお勧めします。

しかしながら公立がそういった環境がないわけではありません。もちろん一般的には公立は現地の学生は無料であり、私立は留学生と同じような高額な費用を払って通っています。そのため進学したいという気持ちを持っている学生は公立溶離は私立の方が多い事が一般的ですが、公立の中でも進学校と言えるようなレベルの高い学校を選ぶことも一つの選択肢です。

また進路に関係なく自分のペースで留学生活を過ごし卒業したい、と考えるようであれば、サポートの手厚い公立で伸び伸びと生活してもらえるような学校を選ぶとよいかと思います。

その4 科目・スポーツ

学校選びの際に、科目やスポーツで選ぶという選択肢もあります。どの学校に行っても同じく本人が頑張らなければならないのは一緒です。それであれば、せめて好きな科目やスポーツがある学校を選ぶ、という方法も良いかと思います。

たとえばその中の代表的なものとしては「日本語」の科目があるかどうか、です。
日本語の科目というのは、オーストラリア人にとって外国語である日本語を勉強する科目になりますので、もちろん日本人にとっては簡単です。英語がネイティブではない日本人にとっては手放しでAを取れるほど簡単なわけではありませんが、やはり他の科目に比べれば比較的簡単な科目であることは間違いありません。
日本語の科目が学校にあったとしても、そのクラスを履修できるかどうかはわかりません。学年によっては日本人の学生は日本語を取れない校則になっている(例えば中国語のクラスは中国人は履修不可など)学校もあります。どうしても日本語を取りたい場合は必ずその学校で日本人が日本語のクラスを取ってもよいか事前に確認した上で選ぶとよいかと思います。

他には例えば「海洋学」、「マリンスポーツ」などは海の近くだからこその科目です。海に近い場所に位置している学校には多く見られる科目で、体育の授業でサーフィンをやる、という事もよくあります。

他には「音楽や合唱が強い学校」、「サッカーに強い学校」、「水泳に力を入れている学校」、「中国語の科目がある学校」、「リーダーシップトレーニングがある学校」など、色々な点で学校それぞれの特色があります。スポーツなどはわかりやすく、経験者の留学生はサッカーの特別チームに参加したり、ダンスのエクセレンス(経験者用プログラム)に参加するなど様々な点で挑戦する場所があります。

最後に、日本でも最近よく耳にする「IBプログラム」がある学校という選択肢もあります。

クイーンズランド州の場合IBプログラムのほとんどの場合はDiplomaレベルであるYear 11、Year 12のプログラムになり、中学生の学年でのIBはあまりありません。もしIBプログラムを目指すようであれば、IBプログラムのある学校を選択し、その学年になる前に面談やテストを受けて正式にプログラムへの参加の可否を評価されます。

科目やプログラム、又は特別なコースなど、何か興味があるもので学校を絞り込むのも一つの方法です。

まとめ:誰かと比べず自分で選ぶ

留学はみんなおんなじプログラムで行っても同じ留学にはなりません。結局はどれだけ自分が頑張ったかで留学も成長も変わります。頑張る事は留学へ行く前からすでに始まっていますので、是非しっかり考えて学校選びを行ってもらうとよいかと思います。

STEP
留学の目的を考える
STEP
どんな留学生活を過ごしたいか想像する
STEP
その為にどんな努力が必要かを考える
STEP
その努力をするためにどんな事、どんな環境が必要か、を考える
STEP
環境や学校、地域をよく知る人に相談する

これが大事!
誰かがうまく行った学校が必ず時も自分に合うとは限りません。誰かと比較したりするのではなく、自分がどうしたいか考え、どんな環境なら頑張れるか考え、多くの中高留学生を見てきた専門家に話を聞きましょう。

一生懸命考え決めたことに対して、どんな結果でも一生懸命考えた人はその決断を後悔しないはずです。その環境で頑張れることを一生懸命頑張った結果であれば何かしらの成長が必ずあるものだと思います。是非しっかりと考えて、またしっかりと相談して学校選びをすすめていきましょう。

東京 スタッフ / 福西
ワイエーコーポレーション/ワイエー留学

日本側から中高留学生を支える東京オフィススタッフ。オーストラリアへは自身も留学経験があり、現地の楽しさも英語の辛さも経験済み。

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