専門エージェントから見る中学高校留学の現実と難しさ

この記事のポイント

1. 会話の壁は資格では越えられない
2. 理想と現実の違い
3. 精神的な理解力
4. まとめ:難しさは経験値+精神力へ

4. まとめ:難しさは経験値+精神力へ

留学が難しいものである、という事はだれもが当たり前の事のように知っていて浸透している。しかしその当たり前だという人の中でどれほどの人が正確にその難しさを想像できているだろうか。もちろん体験したことがなく、知らない事なのだから、想像できなくても当たり前かもしれない。しかし、想像しようと努力し心構えを持つ努力をする事自体がまず第一歩である。

会話の壁を乗り越えるために、机に向かって資格で補おうとするのではなく、何度も口から声に出して繰り返す練習することで乗り越える。これはやれば簡単なことだが、1回目をやるのにとても腰が重く、やるように言ってもやらない人がほとんどだ。夢を描き留学を心待ちにしている間に、想像が膨らみすぎてしまうことも多い。また、子供たちの今までの人生の中で起こり得なかった新しい常識や普通というものが一気に入り込んでくる留学は、理解できない事も日常茶飯事だ。

でも、だから成長する。

この12歳から18歳までの6年間は驚くほど変わる。見た目はもちろんだが、何よりも精神面で大きく変わっていくのを何人もたくさんの留学生が見せてくれた。それは現地で生活する事自体が大変で、毎日が試練であり、チャレンジだからだ。そして何か行動を自分で起こさなければならないというところへ自分の力でたどり着くから、留学は成長する。なおかつ英語力までついてくる。毎日決まった時間に自分で起きて朝食を用意して、英語だけで勉強をし、勉強が滞ればそこにいられなくなるプレッシャーの中で寂しさと闘いながら、困った時には自分から動かなければならない。そんな留学の3年間を過ごした留学生が、どれほどのすさまじい成長となるか想像してほしい。これは英語力だけの問題ではない、これからの社会を生き抜いていくために必要な経験値と精神力に繋がるはずだ。

これからの子供たちが社会へ出てサバイブしていくための経験値と精神力を備えるために、日本から支える保護者の方、留学をいつかしたいと考えている方に、是非そう思って留学の価値を考えてほしい。

渥味 涼子
Y.A. Corporation Australia Pty Ltd 代表
自身の大学留学経験、及びビジネス専門留学を経て、未成年の特別な留学を寄り添いサポートする仕事に出会う。未成年の留学におけるサポートの必要性と専門性を極めるべく、留学先の地域に密着した専門エージェントとして、また青少年への国際教育の促進にも積極的に活動。

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